菌からの逆襲・薬剤耐性菌の問題点は!?

【このページでお伝えする内容】


●傷の消毒、消毒が治癒を遅らせ難治化させている！？その意味とは？
●人と菌との知られざる関係は!?菌に学ぶ健康づくりの秘訣とは？
●殺菌・抗菌が私たちを弱体化させた。その意味とは？
●菌や体の仕組みから健康な毎日に必要な論点がよく見えるようになる！

こうしたことが分かるようになります。

 

菌を敵視し徹底的に叩く。


それが返す刀で私たちの身に返ってくる。今回は菌が薬剤に耐性を持つ、この点について考えてみたいと思います。


「殺菌・抗菌文化」。食べものにも、生活用品にも、家具や家電、、車のハンドルやボールペンまでにも殺菌・抗菌。 ここまでくるとあたかも無菌状態を理想とするかのようにも思えてきます。スプレーでシューと便利に殺菌、“ニオイなし”、そうしたものまで売られていますよね。


でも過剰な殺菌を繰り返した結果、私たちは“菌からの逆襲”を受けているのです。


どんなに殺してみたところで、菌は耐性を持つ。殺菌剤をどれだけ撒いても、必ず生き残る菌がいる。これを「薬剤耐性菌」といいます。一般に1億匹に1匹の割合で発生すると言われていますが、生き残りさえすればそこから瞬く間に増殖していきます。


それは院内感染の問題や鳥インフルエンザなどからも分かるのではないでしょうか？


生き物の増殖には一定の時間がかかります。タネなら1年、ヒトなら15年くらいは必要なのですが、菌は何十分です。耐性を持った菌はものすごいスピードで増殖し勢力を拡大していくわけなのです。


どんなに強力な薬剤を使っても、生き残る菌がいる。抗生物質の開発と薬剤耐性菌の問題は終わりのないモグラ叩きの“イタチごっこ”と言わざるを得ません。つまり彼らの方が一枚上手。アルミニウムや青酸ソーダなどを食べ、繁殖する菌も確認されています。


彼らは地球からのメッセンジャーといえるのかもしれません。地球上にあってはならない物質を駆逐する目的を持っているとも考えられるのです。自然界には存在しない抗生物質や殺菌剤、人工の化学物質などを分解し、地球に還していく役割を果たしているともいえるのです。


肥料を入れない自然栽培の農家は虫や病気の発生を積極的に捉えます。


害虫・病気と目の敵にするのではなく必要があって存在していると考えるからです。つまり虫や病気が土をキレイにしてくれているという自然の摂理を理解している。憎いと思えば農薬を使わざるを得なくなるのです。


抗生物質がますます無力化していく中、菌について深く学ぶことはますます重要になります。「O157」にしてもハイテクを駆使した医療先進国、ドイツやイギリス、アメリカ、日本などで起りました。一方、インドやアフリカ諸国、北朝鮮などには患者がいなかったことも心に留めておく必要があると思われます。


「原因あって結果あり」、もう一度この原則を思い起こしたいものです。


次回も楽しみにしていてくださいね。


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