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有機野菜と赤ちゃん・離乳食で最悪の食べ合わせと危険回避の判別法!について

 

 

胃がん大国ニッポン。

 

他国と比べてダントツの発症率です。2位の韓国を大きく引き離し、首位を独走している。そのような統計結果があるのです。

 

 

欧米では胃がんはマイナーな病気ですが、日本・韓国ではメジャーな病気。その違いはどこにあるのでしょうか?何が原因になっているのでしょうか?

 

日本人の胃がん患者が多い理由はいろいろと指摘されています。その中でも食の安全を大切に考える私たちが無視できないのが、

 

 

「食べ合わせ」の問題

 

 

ウナギと梅干は相性が悪いとか、天ぷらとスイカは一緒に食べるなとか言われますが、

 

 

「肉と野菜」

 

 

この組み合わせにも問題がある。

 

肉と野菜が胃の中で混ざり合うことで、思わぬ事態を引き起こしてしまう。実に最悪の食べ合わせとも言えるのです。

 

 

胃の中で結びついてしまう・・・


「お肉を食べたから野菜もたくさん食べましょう」

 

 

食卓で親が子にいうセリフですが、野菜は肉の”毒消し”のように使われることが多い。グリーンサラダなどはその典型でしょう。

 

でも、それが取り返しのつかない事態を招き寄せてしまう。

 

肉の中のタンパク質と野菜の中の成分が胃の中で結びつくと、強い発ガン性物質を生成するからです。そしてそれはガンのみならず他のさまざまな症状も引き起こしてしまうのです。


「硝酸性窒素」という言葉をご存知でしょうか?

 

これは葉野菜に多く残留しやすい物質で、小松菜やホウレン草、レタスなどに多く含まれる物質です。

 

硝酸性窒素をたくさん含んだ野菜を食べると、肉のタンパク質と胃の中で結びつき、「ニトロソアミン」という強力な発ガン性物質に変化してしまう。

 

ニトロソアミンによる急性の症状は、嘔吐やチアノーゼ、血圧降下などですが、慢性的に摂りを続けると発ガン性のリスクが極めて高くなってしまうのです。

 

たくさんの野菜と肉とを一緒に食べる、それが日本人に胃がんが多い原因ではないか?と指摘する声もあるのです。

 

そしてそれは糖尿病やアレルギー、甲状腺障害やアルツハイマー症の原因にもなると警告する研究者もいるのです。

 

 

赤ちゃんの身に起きた事件の詳細は!?


硝酸性窒素は、発ガン性の問題だけにとどまりません。

 

ホウレン草などは赤ちゃんの離乳食の定番としてよく使われます。でも硝酸性窒素を多く含んだものだと、窒息状態を引き起こしてしまう

 

血液中のヘモグロビンと結びつき、体に酸素が回らなくなってしまうのです。実際の死亡事故も起こっていて、赤ちゃんが青くなって次々と死んでいくことから「ブルーベビー症候群」と名づけられているのです。

 

分解酵素が少なく、胃酸の分泌も弱い赤ちゃんに硝酸性窒素の多い野菜はリスクが高くなってしまうのです。

 

不安を拭い切れない物質なのですが、日本ではいまだ飲み水についての規制があるだけ。野菜に関しては規制がなく放置されているのが現状です。

 

日本人の硝酸性窒素の摂取量は世界平均の約3倍と言われています。世界に類を見ないほどの無類の野菜好きな国民性なので注意を怠らない姿勢が大切でしょう。

 

でも、農水省は硝酸性窒素の問題はいろんな見方や見解があるとして対策を取る様子は一向に見られません。

 

でも、硝酸性窒素を多く含んだ牧草を食べて窒息死する牛の数は分かっているだけでも年間数十頭といわれ、多い年には100頭を超えているのです。

 

ヨーロッパでは野菜の硝酸性窒素に安全基準を設けて、規制がかけられています。2011年の改定ではさらなる基準値の引き上げが行われました。

 

基準値オーバーの野菜はリスクが高いものとして「食べないように!」と警告を発しているのです。

 


過剰がリスクを招いてしまう!


では、なぜ硝酸性窒素は葉野菜に多く含まれてしまうのでしょうか?

 

 

それは、「肥料を使うこと」

 

有機、化学を問わず、肥料に原因があると考えられるのです。

 

お米や野菜を育てるのに肥料を使う。誰もが当たり前にしている常識です。小学校の授業でもそのように習ってきたわけですから。

 

でも問題はその「過剰」

 

量が多過ぎてしまうと植物の生理が狂ってしまう。その結果、様々な弊害が生じてしまうのです。

 

肥料とは植物の三大栄養素「窒素・リン酸・カリウム」を詰め込んだ栄養のカタマリ。中でも窒素肥料は軸となるもので、作物をより速く成長させ、より大きく育てる目的で使われます。

 

窒素肥料はたくさんの収穫物を得るために田畑に投入されるのですが、過剰になると硝酸性窒素の残留をもたらしてしまうのです。

 

自然界の植物は土の中から窒素分を吸収します。窒素はタンパク質や酵素などの元になるもので、植物の生育に欠かすことができない養分です。

 

自然界では自分に必要な養分を根っこが探し出し吸い上げるのですが、土の中の窒素の量は極めて乏しい。

 

実際に山の土を計ってみても、窒素分は微量にしか検出されないのです。植物の生育に極めて大切なものではあるけれど、同時に極めて乏しい養分。

 

そのようにいえるでしょう。

 


野山と田畑の違いとは!?


秋の紅葉は日本人の琴線に触れる美しい光景ですが、もみじやかえで色づく理由は葉の中にある窒素分を抜き取っているから。赤や黄に彩られるのは養分を抜かれ悶え苦しむ姿といえるのです。

 

冬場で必要な養分の吸収が厳しくなる前に、葉を捨て木を守る。希少な窒素を幹に回収し蓄えておく。自然界の植物にとって窒素はそのくらい貴重で稀少なものというわけです。

 

 

でも、田畑にはこの窒素分が豊富にある

 

人が肥料を与えるからです。人が栄養のカタマリを与えるから植物は苦労なく根から吸い上げることができます。

 

窒素は大切な養分でしかも得難いことを植物は知っています。だから人が窒素肥料を与えると根から貪欲に吸い上げてしまうのです。

 

吸えるだけ吸って、葉っぱに送って、そこに溜め込んでいく。

 

発がん性の問題も赤ちゃんの窒息死の問題も、葉に蓄えられた過剰な窒素分・硝酸性窒素が原因と言われるのです。

 

硝酸性窒素を多くふくんだ野菜を食べると、“苦みやエグミ”が強くなります、葉野菜を食べて苦いな〜、エグイな〜と感じたら、硝酸性窒素が多く残留している証拠になります。

 

見た目の特徴としては、葉が濃くてどす黒いような深い緑色。葉が大きい割りには厚みがななく丈が長い。そして見た目よりは重量が軽い。

 

このような特徴がみられます。

 

 

一方、別の小松菜やホウレン草などの葉野菜を食べて、“旨みと歯ごたえ”を感じるものがあります。それは硝酸性窒素の残留が少ない証拠と言えるでしょう。

 

見た目の特徴としては、色が淡く黄緑がかっている。葉が小さく、厚みがあり、丈が短い。見た目よりも手に持った時に重さを感じる。

 

このような葉野菜は硝酸性窒素が分解されている証拠と言えます。お買い物の際の参考になればと思います。

 


農薬の多投とセット!


硝酸性窒素をたくさん含んだ葉っぱは虫に食べられやすく、菌に侵されやすいものになります。そうなると出荷ができなくなるので、農薬が何度も使われます。

 

どうにかスーパーの棚に並べられるようにするまでには農薬を使って虫や病気を食い止める必要があるからです。

 

ホウレン草や小松菜の栽培期間は概ね30日〜60日程度なのですが、その間に10回程度の農薬が散布されています。

 

10回の農薬散布を多いと感じるか、少ないと感じるかは人それぞれなのでしょう。

 

でも、その1回の農薬を使わなければその野菜は生き残れなかったはずなのです。それを10回繰り返す必要があるほどの弱い生命だったといえるのです。

 

自然界の法則に反して育てられたからこそ、虫や菌にやられてしまう。

 

自然食とは自然の法則に即して作られたお米や野菜を食べること。農薬を使わざるを得なかった作物は、やはり不自然なものと言わねばならないのです。

 

実際に農産物の生産現場では、葉野菜の緑色が薄いと栄養がなく、鮮度が悪いと買う側に判断されてしまいます。だから出荷の直前に窒素肥料を与える

 

それにより葉の色づけを行い、緑色を濃くしようとするのです。

 

それは硝酸性窒素の残留を多くしてしまうリスクの高い行為なのですが、普通に行われていることなのです。

 

また「朝採り野菜!」も鮮度が良く素晴らしいものであるかのように言われますが、硝酸性窒素の残留という面からみれば問題があります。

 

「夕採り野菜」の方が明らかに安全性が高いからです。

 

硝酸性窒素は太陽光線を浴びるほど、分解されていくからです。また、ビニールハウス栽培だとどうしても日照が弱くなるので硝酸性窒素の残留が増えてしまうといった面があります。

 

朝採りか?夕採りか?ハウス栽培か?屋外栽培か?そうしたこともお店で尋ねてみることも必要ではないかと思います。

 


消費は変革の切り札!


買う側が黙っているばかりだと状況はなかなか改善されません。

 

どのような食材にお金を投資するのか?それは選挙の一票と同じ重さを持つのです。

 

 

“こういうものなら買いたい!”

 

 

その意思を売る側にしっかり伝えることで、作る側も・売る側も硝酸性窒素の問題などにアンテナが高くなり、それへの対策が採られるようになるからです。

 

消費には大きな力があるので、日々の買い物から疑問や願いを発信する。それも健全で健康な食卓づくりには大切なことではないかと感じます。

 

野菜は汚染時代の救世主のように扱われていますが、実際の生産現場から見ればとてもそうとは言い難い実情があります。

 

肥料の過剰投与による硝酸性窒素の発ガン性のリスク、アレルギーや糖尿病、窒息、そして農薬のリスク。

 

食材選びを正しく行わない限り、思わぬ結果を招いてしまう。それは誰も否定できないものなのです。

 

最後にお店で葉野菜を選ぶ際のポイントを復習しておきます。頭の隅に置いておくと、参考になるかもしれません。

 

 

硝酸性窒素を多く含んだ葉野菜には以下の特徴があります。


■葉の色がどす黒いような濃い緑色
■葉が薄くて柔らかく肥大化している
■見た目よりも軽いと感じる

 

一方の硝酸性窒素の少ない方の葉野菜は、


■葉の色が淡く薄い緑色
■葉が肉厚で小さい
■見た目よりも重く感じる

 

 

このような特徴が見れらます

 

お店で小松菜やホウレン草などの葉野菜を買う際は、深い緑色を避けてなるべく薄いもの。葉が肉厚でかつ小さく、重みがあるもの。

 

これらを選ぶようにすると硝酸性窒素のリスクを低くすることができます。

 

また疑わしいと思ったら生で食べないこと。湯通しすれば硝酸性窒素は水に溶けて流れていきます。もちろんそれが水の硝酸性窒素濃度を高めてしまうことにはなりますが・・・。

 

特に毒への耐性は一般に体重に比例すると言われているので、赤ちゃんや小さなお子さんがいる家庭ではより厳重な注意が必要になるでしょう。有機だから安全と決めつけない、このことは大切であろうと思います。

 

次章では、硝酸性窒素の問題についてもう少し突っ込んで考えてみたいと思います。なぜ農薬をたくさん撒かなくてはならないのか?野菜が腐敗して溶けてしまう理由は何か?を知ることで、無投薬無医療の人生を実現したい私たちの選ぶべき食材を明らかにしたいと思います。

 

 

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■自然栽培・肥料も農薬も使わないでお米や野菜が育つの!?

 

有機・無農薬野菜を買う前に!60分で自然食のカラクリを暴く!!

 

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■無投薬・無医療の闘病体験記〜生きる力を最大限引き出す!〜

 

■自然栽培に学ぶ!無投薬・無医療のためのコラム集

 

 

参考図書


野菜が糖尿病をひきおこす!? (宝島社新書)
リンゴが教えてくれたこと (日経プレミアシリーズ 46)
土の科学 いのちを育むパワーの秘密 (PHPサイエンス・ワールド新書)
健康のトリック―見てはいけない健康テレビ番組
日と水と土―ナチュラル&ハーモニックスタイルのすすめ
野菜が壊れる (集英社新書 469B)

 

参考文献


■食べ合わせ・ニトロソアミンの生成
■高濃度の硝酸態窒素を含んだ野菜の規制は日本にはありません

■硝酸は人間に有毒ではない!?
■肥料と生態系の窒素循環
■野菜の硝酸性窒素
■硝酸性窒素による水汚染が深刻化
■硝酸性窒素の問題点と解決方法
■水と野菜が危ない
■発ガン性も危惧される危険な「残留硝酸塩」の有害性とは?
■過剰な窒素肥料が及ぼす環境負荷の低減に向けて

 

 

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