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湿気大国・ニッポンを住居の視点から考える!について

 

【このページでお伝えする内容】

 


●湿気と上手につきあうための基礎知識を先祖に学ぶ!
●紙と木の文化から汚染状況を回避するためのヒントが見えてくる!
●日本料理に油を使ったものが少ない理由とは?料理版、水と油の関係について分かる!
●高気密・高断熱に潜むワナ!密閉空間が体にダメージを与えている!?そのイミとは?

 






高温多湿の国・ニッポン。


ジト〜として湿気ムンムン、平均湿度は70%といわれる私たちの国。


水資源はいつでも豊富。だから水不足に悩むのではなく、過剰な水に悩まされてきたのです。武田信玄の「信玄堤」は有名ですが、昔から河川の氾濫を治めた殿様は「名君」と呼ばれてきたわけです。


水資源の豊富さは、料理法にも反映されています。


乾燥地帯の料理にはたくさんの油が使われます。フランス料理も、イタリア料理もそうですよね。その理由はというと、ズバリ!水が乏しかったから。水が少ない、だからこそ油を使わなければならなかったのです。日本料理に油を使ったものが少ない理由は水が豊かだったからなのです。


「天ぷらは油を使うじゃないか?」と思うかもしれませんが、そもそもの語源は「テンポラス」。ポルトガル人が魚や野菜の揚げものを食べる様子をモノマネした。天ぷらといえども戦国時代に伝わり、江戸時代に定着た外来料理だったわけなのです。


それはさておき、湿気ムンムンの日本の気候。高い湿度はもちろん不快。だからこの気候条件のもとで、いかに快適に過ごしていくか?その工夫こそが日本文化の真髄と言っても過言ではありません。暮らしの深い知恵が暮らしの随所に施されているのです。


たとえば「障子(しょうじ)」。


最近はあまり見られなくなったとはいえ、やはり和室には欠かせないものですよね。子供の頃、穴をあけて怒られた方もきっと多いと思われます。


でも、どうして紙なのでしょうか?カンタンに破れてしまうものが使われているのはなぜなのでしょうか?その裏には何か特別な理由でもあるのでしょうか?


「風情があるからじゃないの?」
「いや違うな、貧しくて木を買えなかったからだよ。」
「電気がなくて暗いから、部屋に明かりを入れたかったのさ」


でも、そうではないのです。それは湿気との関係で選ばれたわけなのです。


「吸放出性」という言葉をご存知でしょうか?


これは必要な水分を外に放出し、余分な水分を吸い取ってくれる、そうした機能のことをいいます。いわば防乾・排湿、その両面の機能を意味する言葉です。日本の伝統的な衣食住には、この吸放出性にまつわる工夫が至るところに施されているのです。


障子もそのためのツールです。紙で漉いているため目が備わっている。その目が開いたり閉じたりすることで、余分な湿気を吸って、必要な湿気を保ってくれる。吸ったり出したり、いわば自動的に空気を調節してくれる優れものであるわけです。


これは土壁も一緒です。不要な湿気を吸い取り、乾燥したら湿気を供給する。吸ったり、吐いたりを繰り返して適正な湿度が保たれている。そのための道具が障子や土壁というわけです。


また日本の家屋には床の真ん中に炉がありました。そこで、煮炊きをしていたのです。火を焚くことによって、さらに室内の湿気を取り除くことができる。煙は空間を漂うのではなく、ワラぶき屋根のすき間をぬって外に出て行く。実に「合理的!」、そういう設計になっているのです。高温多湿の気候条件を、快適に過すための知恵と工夫であるのです。


これに対して、いまの住宅は「高気密・高断熱」が主流です。それは暖かさを追求した“閉鎖空間”ともいえるのです。


それは確かに暖かいのかもしれません。でもその反面、風通しが悪く、湿気の問題、さらには揮発した人工の化学物質への対策が難しいのも事実なのです。「強制換気」が言われますが、通気性を重んじてきた先人たちとは正反対に向かっているかのようです。


人工の化学物質による「シックハウス症候群」は、通気性の悪い密閉空間の影響もあるわけなのです。


また通気性が悪いことの代償として、カビやダニなどの問題もあります。私たちの祖先は、風通しをよくすることで、そうした弊害を極力取り除いてきました。密閉空間になればなるほど、殺菌剤・殺虫剤がじゅうたんやカーペット、寝具やカーテンにまで塗られるようになっているのです。


さらにはスプレーのゴキブリやダニ駆除剤なども売られています。そしていまや殺虫・殺菌処理のされていない生活グッズを探し求めることが困難な状況になっているのです。


「何もかも昔がよかった」と回顧的になるつもりはありません。でも、私たちのいまを考える貴重なヒントが、先人たちの暮らしにはあるのです。


「過去に目を閉ざす者は、現在に盲目になる」、西ドイツの元大統領・ワイツゼッカーの言葉ですが、もう一度かみ締めたいものですね。


今回は湿気と建築から風土に根ざした住まいについて考えてみました。





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