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自然食材選びは優先順位を弁えて!について

 
いよいよ最終章になりました。ここまで本当にお疲れさまでした。前章までの内容であなたは食の安全に対しての様々な視点を養えたのではないか?と思います。

最終章のこの章では、あなたに必要な第一歩は何か?について考えてみます。

自然で健康、安全な食生活のためにあなたがなすべき最初の第一歩について考えていきましょう。




食べものの大切さに気づくと、陥りやすいことがあります。


それは何から何まですべてにこだわろうとすること。あれもこれも、強弱をつけることなく、全てが気になってしまうのです。


完璧を求めればその先に待ち受けているのは「ストレス」と「挫折」です。


いろいろ気になって揃えてみたけど続かない。気持ちの面でも、お財布的にも継続が困難。お友達と話が合わなくなったり、会合やお茶会などに出てみても色々と気になってしまう・・・。


疎外感・孤独感が強くなり、しかも経済的にもダメージを!エンゲル係数はうなぎ上りとなってしまうのです。


その結果、せっかく芽生えた食の安全に対する意識が下降を辿り、最終的には全てを投げ出し放棄してしまう。


そうした人も少なくないのです。


でも、それでは何にもなりません。全体を変えようとするのではなく部分からできる範囲で変えていく。肝心カナメのポイントを押さえ、あとは強弱をつける。


絶対手を抜かないところと力を抜くところ、強弱をしっかり意識することが必要になるのではないでしょうか?


大切なのは無理なく続けること。絶対に揃えるべきものとできる範囲で良いものと。その仕分けをきちんと行い優先順位をしっかり意識する。


そのことが汚染時代を生き抜く秘訣になるのです。


食材投資の優先順位は!?


食の安全に目覚めたあなたが真っ先に取り組むべきは、何でしょうか?


多くの人は「野菜!」と答えるのでしょうが、本当に大切なのは、


主食の「お米」です。


以前ほど食べなくなってきているとはいえ、他のどの食材よりも口にする量と機会が圧倒的に多い食材だからです。


野菜をお米のようにたくさん食べることはできません。そして私たちの体はたくさんの野菜をそこまで必要としていないのです。真っ先に着手すべき課題は、


主食のお米を変えること。それが優先順位の第一位となるのです。


ではなぜ、お米がそこまで大切なのでしょうか?


事故や病気、大きな手術などのシーンを思い浮かべてみてください。患者は必ず点滴を受けるのではないかと思います。なぜ点滴が必要なのか?


それは生命を維持するため。


長時間の手術という激しい試練を乗り越えるための栄養源の補給。口からエネルギーを送れないからこそ、血管に針を刺し、直接栄養分を送り込んでいるわけです。


あの点滴の中身がなんであるのかというと、「ブドウ糖」です。私たちの体はブドウ糖を主な栄養源に生命の維持・拡大を続けているのです。


私たちは食べものから糖分を摂り、それを体内でブドウ糖に変換しています。脳が動き、考えたり各機関に指令を出したりできるのも、このブドウ糖が燃料になっているのです。


ブドウ糖と私たちの関係は、車とガソリン、飛行機と燃料と同じです。そして特に脳の栄養源はほぼこのブドウ糖です。


人類が他の生物と違っているのは「脳の発達」。ズバ抜けた体力もない人類が進化し、発展できた理由は脳を高度に発達させたから。


だからこそ、自らを「万物の霊長」と呼ぶまでになれたのです。


脳は高度な思考を担当するだけではなく、手や足、各種臓器に指令を送る司令塔としての役割も果たしています。その大切な脳のエネルギー源はブドウ糖なのです。


消化吸収のメカニズム


「米・麦・トウモロコシ」は世界三大穀物と言われます。人類の発展はこの3つの穀類との共存関係を築けたため。そういっても過言ではありません。


これらの穀物がなぜ私たにのとってそこまで大切なのか?それは、


「デンプン」


米や麦やトウモロコシに含まれるデンプンをブドウ糖に変えるため。私たちは穀物を食べることで毎日に必要なエネルギー源を得ているわけです。


特に日本人にとって最も重要な食材は主食の米。米を食べることで、体内でブドウ糖に変換している。


変換したブドウ糖を血液を通して、脳をはじめとした各器官に送り込んでいるわけです。


でも、


お米は太るっていうし…。
パンや麺でも同じじゃないの!?



そんな声が聞こえてきそうです。


でも、パンや麺ばかりを食べていれば、あなたの体は確実に弱体化していく。それはお米のデンプンの特異性に理由があるからです。


粉食と粒食の違い


使わない筋肉は衰え、使わない脳は退化していく。「パン食・麺食」と「米飯食」との違いをこのように例えることができます。


パンや麺は粒を粉に変えて食べる。米は粒のまんま食べる。


「粉食と粒食」の違いと言えるでしょう。


粉と粒とでは消化器官の対応は全く違う。それは軽い会釈と本気で好きな人に告白する、そのくらい力の入りようが異なるものだからです。


パンや麺は「軽食」と言われます。


なぜ軽いのか?といえば、消化・吸収が早いから。胃に送られたら素早くブドウ糖に変換され、大量に血中へと放出されるのです。


そうなると、血液中の血糖値はすばやく上昇します。急上昇すると元の状態に戻そうとする力が働くので、それが脳をはじめとした各器官に送り込んで消費させようとするのです。


でも、それぞれの器官もそこまで大量のブドウ糖を必要としない。


こうして使われない余ったブドウ糖は肝臓に蓄えられ、不測の事態に備えるために貯蔵される。冷蔵庫に食材を保存しておくのに似ています。


これが内蔵脂肪のメカニズムです。


血糖値が急上昇した状態を体は良しとしないので、各器官に送り消費させる。そのことで血糖値を素早く下げるように指令を送るのです。


満腹中枢を司る器官・インスリンが指令を出して、急速に血糖値が上がれば懸命に下げようとするわけです。このことで血液中のブドウ糖の濃度を調整するわけです。


でも、問題はシーソーゲームのようにこれが連鎖して続いてしまうこと。


下がったら、今度はまた上げようとする。ブドウ糖を送り込め!という空腹サインを出すのでお腹が空く。


パン食や麺食が軽食と呼ばれ腹持ちが悪い理由は、こうした仕組みにあるのです。


粉状に挽かれているため、胃や腸にしても消化が簡単な相手。全力を出さずともデンプンをブドウ糖に簡単に変えることができる。


その結果、胃や腸は弱体化してトラブルを引き起こしやすくなるのです。


難分解性の意味


これに対してお米は粉状に挽かれていない粒の状態のまま。特にお米のデンプンは「難消化性」と言われていて消化器官からしてみれば手ごわい相手。


粒のままだから表皮からゆっくりじっくり処理していかなくてはならない。難消化性とはデンプンをブドウ糖に変えるのに苦労することの意味だから、少しずつ変換されて、順次血液に送られる。

血糖値が急激に上昇することなく緩やかに安定して供給されていく。お米がパンや麺に比べて腹持ちが良い!と言われる理由は、こうした特徴があるからです。


腹持ちが良いからこそ、口さみしくなることもパンや麺より少ない。だからついついおやつに手が伸びることもない。


米飯食をしっかり食べることの意味は糖尿病にはなりにくい体質をつくり、胃や腸を強くする。そしておやつに手が伸びにくくなるので、ダイエットにも優れ、余計な出費をカットすることにも繋がっていくのです。


主食のお米をガッチリキープ!


家族の大切な健康を守り、お財布を守る。それはしっかりとしたお米をきちんと食べることから始まる。私たちがコメを主食としてきた理由はこうした特性があるからなのです。


現在、安全な食材ブームの煽りもあり、低農薬・減農薬米なども比較的手ごろな価格で入手しやすい状況にあります。でも、お米には細胞浸透系の農薬が使われるケースが多い。


農薬成分がお米の細胞内部にまで深く入り込むので、殺虫・殺菌効果が長持ちする。1回撒けば10回分、そのようなタイプの農薬なので“低や減”という表示だけでは安全性の確認が難しいのが現状です。


農薬の成分がお米の中まで入り込んでいるので、どんなに洗ってみても落ちない。農薬ごと食べてしまう心配が拭えないのです。
(※詳細は第一章:有機野菜は無農薬!?安全を揺るがす3つのポイントとは!?へ)


食の安全を真剣に考えるなら、主食のお米はとにかく無農薬のものをしっかりキープすること。他の何は差し置いても、まずは無農薬のお米をしっかり選び確保すること。その上で、順番としては発酵食品である「味噌」。野菜はその次で、できる範囲で投資する。


この順番が大切になると強く思います。


何から何まですべてにこだわりたい、それは理想ですが、実際には不可能な事がらです。本物と呼べるような食材は限られているし、お財布事情だってそれを許すものではありません。


優先順位をしっかりつけて力を入れるところはしっかり入れる。肝心カナメはしっかり押さえて、後は適度に楽しむこと。

友人とのお付き合いやたまの外食、お菓子などの嗜好品の類いも“日々の潤い”として楽しむ。それが汚染時代をしなやかに豊かに生きる食卓術ではないかと思います。


肥料も農薬も一切使わない自然栽培のお米は一般米や有機・減農薬米よりも値段がするものです。


“高くて買えない!”、そんな風に思われるかもしれませんが、それも無理することはありません。毎食のお米を自然栽培米にするのではなく、夕食だけはこれにする。仕事で全力を尽くすためにお弁当のご飯だけは自然栽培米にする。


このような部分活用も大切ではないか?と思うので、参考になればと思います。


今世紀は「環境と食料の世紀」といわれます。環境汚染・体内汚染の両方が深刻化する中、国民の2人に1人はガンになり、生まれくる新生児の3人に1人は何らかのアレルギーを持っていると言われます。


こうした状況下において、あなたがこうした食材に行う貴重な投資は環境を守り食べる人の健康を真剣に考えて努力と研鑽を惜しまない作り手がきちんと報われていく。


そうした社会を目指すことにも繋がっていくのです。


本サイトで得た情報をもとに健康でしなやかな食卓づくりに貢献できればこれに勝る喜びはありません。長いWEB講座になりましたが、最後までお読みくださりありがとうございました!


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■参考文献


■ご飯は太るは思い込み?
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